To be a Global Teacher 〜国際バカロレア(IB)と生きる生物教師〜

グローバルな教師になるために 自分が辿ってきた奇跡、経験、これからを書いていこうと思います。

海外の友達が作れる英語力になるために ②英語が話せるレベルを解説 CEFRの6つのレベルとは #3

みなさんこんにちは、元英語嫌い理科教師のYUKIです。
 
今回は、『英語が話せる』とは何なのか、掘り下げていきたいと思います。
 
これを理解するには、CEFR(The Common European Framework of Reference for Languages)の指標を用いると便利です。
 
 
A1,A2,B1,B2.C1,C2の6つのカテゴリーがあり、今回はこちらの解説をしていきたいと思います。
 
 

A1(初級), A2(基礎)レベル

 
大学受験を経た方であれば、A2レベルの方がほとんどなのではないかと思います。
TOEICで言うと400~500点代と言ったところでしょうか。
私の大学生1、2年生の頃です。
 
このレベルの方は残念ながら、友達を作るレベルには達しておりません。
 
発音も曖昧で、相手の言っている事がイマイチ分からない、、
 
そんなレベルです。
 
ここを、次のレベルに持っていけるかどうかが、何より重要で、みなさんどうやっていいのか分からない
大きな壁があると感じています。(次回その方法を書きます、実は、そんなに難しい事ではありません)
 
 
 
 

B1(中級)レベル

 
壁を変えると、B1レベルになれます。
TOEICの600点代くらいでしょうか(TOEIC信者では全くないですが、分かりやすいかと思って書いています)
 
会話が成り立ってきて、感情を共有する事が少しずつできる様になってきます。
 

英語の B1レベルは、英語を話す人と馴染みのある話題に関して話し合うのに十分です。職場では、英語のB1レベルの人は、馴染みある話題に関する簡単な報告書を読み、自分の専門分野に関する簡単なEメールを書くことができます。しかし、B1レベルは、英語の職場で完全に機能するのには不十分です。

 

 
とある様に、英語圏で生活するくらいは出来ますが、
働くレベルには不十分です。
 
しかしながら、友達を作る!!と言う目標であれば、このレベルで十分でしょう。
そして、全て日本人がこのレベルに達する事が可能で、実現すれば社会は大きく変わるのだと思います。
 
 
私は試行錯誤の末、大学を出る時くらいにはこのレベルにいたと思います。(そこから次のレベルまでまた長い試行錯誤が始まります。ほんと、非効率で時間がかかったな、、と思います)
 
ペンションにくるお客さんとのやり取りくらいであれば、このレベルで十分かと思います。
 
 

B2(中上級)レベル

 

日常会話のあらゆるコミュニケーションにおいて、「自信をもって英語を話すことができる」とされるレベルです。このレベルに達して初めて、学習者はあらゆるアカデミックな分野の学習をすることができ、完璧ではないにせよ、ビジネスの現場においてコミュニケーションをとることができるとされています。

 
とある様に、自信を持って英語が話せる様になります。
ぜひ、ここまでたどり着いて欲しいと思います。
なぜかと言うと、英語を使ってビジネスのやり取りができる様になるからです。
 
私は、修士時代を終え(英語の勉強時間を確保できなかった)、青年海外協力隊でアフリカに赴任していた時にこの領域にたどり着いたと思います。
 
ReadingとListeningしかないTOEICとかの話ではないと思います。Speaking、Writingのアウトプットのレベルもしっかりないといけません。
 
 
英語のB2レベルは、英語の職場で機能します。事実、国際的な職場における英語の非ネイティブスピーカーの多くは、このレベルの英語力です。しかし、英語を使って働くB2レベルの人は、特に自己の分野以外ではニュアンスの理解に欠けます。また、会話での微妙な表現や言葉の裏にある意味を逃します。
 
とある様に、微妙な表現や言葉の裏にある意味を逃します。
まあ、分からなければ聞き返せばいい事なので、外国人の友達を作って一緒に笑う事、ともに涙を流す事に支障はなく、色々な国の人とエンジョイできるレベルです。
 
日本人の言う、英語ペラペラとはこれくらいのレベルでしょうか。
実はまだまだ先があるのです。
 
 

C1(上級)レベル

 
このレベルが、海外の大学院で学ぶことの出来るレベルとされています。

 

英語のC1レベルは職場でも学術の場でも完全に機能し、英語圏で完全に自立できます。

CEFR ガイドラインによると、英語のC1レベルの人は:

  1. 様々な種類の難解な長文を理解し、背後に込められた意味を認識できる。
  2. 表現の仕方に悩むことなく自分の考えをよどみなく流暢に表現できる。
  3. 社会的、学術的、職業上の目的に合った言葉を柔軟かつ効果的に使える。
  4. 文型や接続語を使いこなし、複雑なテーマに関して明確で精緻な文章を作ることができる。
 
 
相当な経験がなければ、このレベルに達する事が出来ないと感じています。
アフリカから帰国後、国際バカロレアプログラムを教えるに当たってこのレベルの英語力が必要だと感じた私は(自分の中で、このレベルに達しなければ人様に英語を教えられないと言う思いあり)
仕事を1年でやめ、オーストラリアに4ヶ月の語学留学に行きました。
 
学術的な英語が必要でない方には、ここまでの英語力は必要ないかと思います。
ある種、オタクのレベルと言っていいでしょう。
 
 

C2(最上級)レベル

 
私の想像の域を超えていますが、ほぼネイティブと言われるレベルです。
海外の大学で修士まで6年間勉強した方、とか、その領域なのではないでしょうか。
 
 
 
以上、英語のレベルについて解説をしてきました。
 
まとめると、
 
目指せ、まずは、友達が作れて英語が楽しいと感じられるB1レベル!!!
 
です。
 
 
次回は、A2からB1へ上がるためのテクニックをお伝えしたいと思います。