To be a Global Teacher 〜国際バカロレア(IB)と生きる生物教師〜

グローバルな教師になるために 自分が辿ってきた奇跡、経験、これからを書いていこうと思います。

半径5メートルからの教育社会学① まとめ&感想 #10

第一部 「大学生になる」ことを社会の観点から考える

 

 

大学(学部)進学率は53.7%(前年度より0.4ポイント上昇)で過去最高。令和元年8月8日

https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2019/08/08/1419592_1.pdf

約半数の人は大学に進学していないため、大学生になることは当たり前ではない。
 
日本では2013年 (H25)に、初の家庭状況と児童生徒の学力等の関係に関するデータを集めた。
結果、家庭の環境(両親が大学を出ているか否か)と学力には相関関係があり、小3から小6にかけて拡大、中3でその差は固定される。
 
数学Aの平均正答率と学習時間の関係、社会的地位が下位の家庭の子が毎日3時間以上勉強しても、社会的地位以上位の家庭の自主勉強を全くしていない家庭の子よりも点数が低い=日本の努力主義神話(60%の日本人が「子供の学業成績や学歴がどの様に決まるのか」という意識調査において、「本人の努力」と回答したことを受けて)を揺らがせる結果となる。ショッキングな結果であると感じると同時に、経験的に家庭が最重要だという考えもあり納得もした。
 
教員が子供に平等に接することで、教育の不平等を拡大する結果になりかねない。
 
世界的に見れば、女子の高学歴率が男子よりも高い。日本の価値観はレア。
 
日本の男女に対するステレオタイプが、文理選択の自由を奪っている可能性がある。