To be a Global Teacher 〜国際バカロレア(IB)と生きる生物教師〜

グローバルな教師になるために 自分が辿ってきた奇跡、経験、これからを書いていこうと思います。

【超絶おすすめ】「教育格差」レビュー #18

みなさんこんにちは、YUKIです。
 
久しぶりに、超絶おすすめの本に出会いました。
 

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出口さんのコメントにあるように、
説得力が半端なかったし、
ズシッときました。
 
データを元に現実をお話ししてくれています。
新書で1100円?と疑問でしたが、参考文献も入れて400ページくらいある大作なので
納得だし、内容から見て妥当な値段だと思います。
 
なにぶん、著者の松岡さんが長年研究してこられた成果を、一般向けに書いてくださっています。
ほんと、何年の年月をかけてできた本なんだろうと思いました、感動ものです。
 
松岡さんの文章はとても読みやすく、まるで小説のような印象も受け、楽しみながら2日で読みきりました。
 
本書では、「生まれ」による身分格差を「答え合わせ」してくださっています。
 
そして、Socioeconomic status (SES)でいうと中流(片親大卒)である私が、
(ほぼ中学からの)努力によって勝ち得た、県内トップ校合格。しかし、その高校に難なく合格した
異次元で勉強できる人達に追いつこうにも追いつけないこの差はなんだろうと感じていました。
 
自分の見解として、生まれてからの学習の差によるものなのかなと思っていましたが、
それを統計データによって示してもらいまいした。
 
きっと、けろっと勉強ができてしまう彼らは高SES(両親大卒)だったんだな。と
 
浪人をして大学生になった私ですが、
そのように敗者復活に臨むのも、SESの中流以上の傾向があるようです。
 
 
そして、生まれによる格差を受けて悔しく感じたのも事実です。
教育職はとても好きですが、「医者」になるくらいの頭脳が自然と醸成できていたとしたら、
私の人生は違ったものになっていたかもしれません。
 
この歳になって、国際協力分野においても、医者ってすごいなと思います。
 
 
松岡さんのこの本を読むと、
目の前の生徒や保護者への感じ方が変わって心が楽になると思います。
 
そして、松岡さんが提案された2点の改善案(内容は本書をご覧ください。)には
心から賛同致します。
 
ビックデータを扱えるようにあんった現代、
大切なのは統計データに基づいた教育社会学的観点だと強く思います。
 
誰もが受けてきた教育は、誰にでも意見が持てるものです。
しかしながら、それが一般論として正しいのかどうかなんて
統計解析した結果でしか証明できないものだともいます。(そういってしまえば、英語の学習法も科学的に示されたものを提示していきたいですね、)
 
ぜひご一読くださいませ!!
 

 

  

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