To be a Global Teacher 〜国際バカロレア(IB)と生きる生物教師〜

グローバルな教師になるために 自分が辿ってきた奇跡、経験、これからを書いていこうと思います。

日本の「生物」にどうIBをブレンドするか① 選択的透過性とエンド/エキソサイトーシス #21

みなさんこんにちは、Yukiです。

 

ついに、IB Biologyと、日本の生物の授業について書こうと思います。

 

 

コロナのため、元気にオンライン授業をしております。

失敗もありますが、何より授業ができる環境に感謝したいと思います。

 

 

IB Biologyと、日本の生物の二刀流が始まりました。

 

 

それぞれ、良いところ、改善点はあるのだと思いますが、今回は

日本の「生物」にどうIBをブレンドするか Part1

(これはシリーズ化の予定です。そのうちHPも独立して作りたい。)

 

今回は、選択的透過性とエンド/エキソサイトーシス

をアレンジしたいと思います。

 

IBの特徴と実例

まず、IBの特徴として「実社会への関連性」を意識させるところがあります。

(むしろ、なんで日本の教科書はこんなに淡白に書かれててるんだろうと、思ってしまうのは私だけでしょうか??? 知識はたくさん覚えないといけないけど、面白味って、感じにくい気がします。)

 

IBは、病気の名前が頻繁に出てきます。

「実社会への関連性」を意識してのことだと思います。

 

例えば、”Stem cell・幹細胞”の分野では、

Stem cellを用いた治療法ができる例として

1、スタルガルト病(網膜細胞の以上により一部視界が見えなくなる病気)

2、白血病

 

を学ぶことがシラバスに書かれています。

 

ここでは、能動的に学ばせるポイントだと判断したため、

生徒を2グループに分け、

 

Your presentation should include..

1、How are the symptoms?

2、What causes the disease? 

3、How is the therapeutic use of the stem cells for the disease?

の項目について調べてもらい、発表をしてもらいました。

 

IBの特徴を、「生物」取り組んでみる

一方、日本の「生物」の単元、選択的透過性とエンド/セキソサイトーシス について、

病気と絡めてどうアレンジしていこうかと検討していると

 

1、脳の病気に絡める

 

2、「糖尿病」と関連づける

←これは、IBで扱われるテーマです。

 

というアイデアを得ました。

 

1、に関しては、

 

神経細胞のエンド/エキソサイトーシスの図を見せて、

エンド/セキソサイトーシスが脳神経で重要な役割をしているのだと意識させます。

 

そして、「脳神経の伝達の障害によって起こる病気」をテーマにインテーネットで検索させます。(グループワーク)

 

オンラインではZoomのブラいくアウトルームが生徒たちをスムーズにグループに分けられます。

 

各班の様子を見ながらアドバイスを送る。

 

その後、各グループの発表という流れです。

 

出てきは病名は、パーキンソン病、統合失調症、うつ病です。

 

ここから神経伝達物質であるドーパミンの話、うつ病の治療薬の作用機序にも触れました。

 

 

2、に関しては

www.riken.jp

こちらの画像から、受容体を持つ小胞の細胞膜移動の話をした後に、

 

以下を含むレポート課題を出しました。

  1. 糖尿病の症状
  2. 1型糖尿病の発症メカニズムをグルコース輸送体と絡めて説明
  3. 2型糖尿病の発症メカニズムをグルコース輸送体と絡めて説明
  4. 1型糖尿病、2型糖尿病の治療法(改善方法)の違い
  5. 調査を終えた感想や、調査中に発見した事

 

流石にこれでは丸投げなので、

参考となる動画も生徒にシェアします。

www.youtube.com

 

これを見れは、上記の2~4は書けてしまうはずです。

 

英語はどんどん取り入れていきます。

英語を英語の科目でしか扱わないから、英語の実用性を感じられないですし(前々からずっと言ってる気がする)

理系は、大学入ったら論文読むのに絶対英語使いますからね。

 

プラス、英語のYouTube動画はわかりやすいものがたくさんあります。

 

これから、どの学校にもWIFIと、パソコンを持ち込む時代が来ると思ってますから、

YouTubeの動画教材市場は熱いと思ってます。

 

 

まだまだこれから。

コロナに負けず、しっかり教育活動に取り組んでいきます。